『愛を振り込む』 蛭田亜紗子
6人の女性を描いた短編集。
その後なんとか幸せになっていて欲しいなと思わせる女性たち。
幸せが何なのかは分からないけれど、やっぱり幸せになりたいと思わせてくれる女性たち。
一度読むだけじゃもったいない、そんな奥行きがある気がする。
彼女はどんな人生を歩んで今に至っているのだろう。何を感じているんだろう。
主人公ひとりひとりの人生を想像する手がかりが短いエピソードには散りばめられていて、それを何度も読み返しながら拾い集めていくのが、短編集の楽しいところかもしれない。
時間をあけてまた読み直したい一冊。